紙おむつのあて方
■テープタイプ
新しい紙おむつを図のように端を折り、紙おむつが体の中央にくるように下におきます。   
体をゆっくりと紙おむつの上に戻 し、折りたたんだ部分を引き出します。   
引き上げて、たるんだ部分を伸ばしながら、あてます。   
テープは左右対称になるように止めます。   
お腹まわりや足回りのギャザーが内側に折れ込んでいないことを確認します。
漏れを防ぐためには、局部に紙おむつの中心部が当たり、ヨレやズレがないようにします。
  
パンツタイプ
前後を確認して(廃棄用テープのついている場合、それがお尻側にくるようにして)、普通の下着と同じ要領で、紙おむつの両脇を両手で広げて足を通していきます。   
股下部分に隙間ができないように、おへそのあたりまで十分に引き上げてください。お腹回りが左右によじれていないかチェックしてください。   
お腹まわりや足回りのギャザーが内側に折れ込んでいないことを確認します。   
フラットタイプ
おむつカバーにフラット型紙おむつを当てます。 このとき、おむつの吸収面が肌に当たるようにセットします。   
両足のつけ根に当たる部分を上に折り曲げます。   
折り曲げた部分をさらに折り返して、マチをつくります。   
両足のつけ根に当たる部分はピッタりと、中心部は、 ふっくらとゆとりを持たせてください。   
おむつカバーとおむつがずれていないことを確かめてから おむつカバーを止めます。   


交換の目安
皮膚の健康面と衛生面から、排尿・排便後はできるだけ早く新しい紙おむつと交換し、肌を清潔に保つようにしてください。

紙おむつのみを使用する場合3〜4時間おきで1日7回程度、紙おむつと尿取りパッドを併用する場合、尿取りパッドは排尿ごとに交換し、 この時、紙おむつは汚れていたら交換します。

ただし、点滴や利尿剤を使用している場合、尿量が非常に多くなりますので、本人の健康状態や排尿状況に応じて、 交換回数等を工夫することが大切になります。 排泄表を作り、紙おむつの様子を3〜4時間ごとに調べて、排泄のリズムをつかむようにするのもひとつの方法です。 

また、紙おむつの交換時には、褥瘡や発疹、ただれ、傷などの異常がないかもチェックしましょう。
■1日の紙おむつの交換例

 

 
夜中の交換について
排尿量が多くて漏れたりしない限りは、起こしてまで交換する必要はありません。

介護する人にとっても、介護をされる方にとっても、 十分な睡眠をとることが大切です。紙おむつには、一晩1枚で間に合う高い吸水性能を持っている種類の製品もあります。適宜そのようなタイプを使い分けるのもひとつの方法でしょう。

点滴をうけている等、特に排尿量が多い場合には、途中で1回(またはそれ以上)交換することが必要です。


パッドの使い方
尿取りパッドは、パンツ型、テープ型、フラット型などの紙おむつと併用使用を想定した製品です。

もちろん尿失禁量の少ない場合、パッドと普通の下着でもご使用可能ですが、尿失禁量の多い方や、長時間使用される場合、 紙おむつに比べ吸収量・吸収面積が限られていますので、テープ型、パンツ型の紙おむつと併用されることをお勧めいたします。

尿取りパッドは「広げて使うタイプ」が一般的ですが「じょうご型に組み立てて使うタイプ」「袋状タイプ」また「パンツ型紙おむつの中で使うタイプ」があります。

それぞれの使い方は各商品パッケージの「使い方」を参考にしてください。


■一般的な使い方
尿取りパッドを広げ、紙おむつの吸収体部分に重ねて使用します。おむつ交換の際には紙おむつが汚れてなければパッドのみ交換します。

■男性用パッド
尿取りパッドをじょうご形に折り曲げ、性器を包むようにして、紙おむつの吸収体部分に重ねて使用します。 じょうご型に折り曲げるためのテープが付いている男性用のパッドもあります。
交換の際には紙おむつが汚れてなければパッドのみ交換して使います。



経済的な使い方
尿取りパットとテープ型紙おむつやパンツ型紙おむつを組み合わせで使い、本体のテープ型紙おむつが汚れていなければ尿取りパットだけを交換します。

この場合パットの交換だけで済むので取換えが簡単。
おむつ交換時の介護者の負担が軽くなります。

また、紙おむつよりは尿取りパッドの価格が安いため経済的です。 テープ型紙おむつだけ使用の場合と、尿取りパッド併用の場合の、1ヵ月の費用を比較した例を下表に示します。





排泄の自立の為に
最近では上手に紙おむつを利用することによって、お年寄りが生活を楽しむ意欲を取り戻し、寝たきりゼロにすることに成功した施設の例も報告されています。

本来人間は、活動しながら体や精神のバランスを保っています。加齢とともに人間の機能や能力は衰えていきます。 できるだけ周囲の支えで、自立して生活する意欲を持ってもらうことが大切です。

一般に、トイレ→尿(便)器→おむつという順番に自立性は低くなると言われており、排泄の自立は非常に重要なことです。 おむつを使用すると、排泄の心配や、おむつの使用を周囲に知られたくないという気持ちから、体を動かすことや外出に対して消極的になりがちです。 

しかし排泄パターンをよくとらえ、それにあった工夫のされた紙おむつを上手に使えば、むしろこの自立を妨げることは少なくなります。

なお、尿失禁の管理では、種類や程度にあわせたケアがプランできるように、尿失禁について正しく理解することが必要です。 たとえばトイレまで誘導したり、パンツ型紙おむつや、失禁用パッドを使い、少しでも自力で排泄できるようにすると、 ご本人も介護する方も気持ちの上で楽になるでしょう。


紙おむつを嫌がる場合
一般に排泄の世話を受けると、プライドが傷ついて落ち込んだりしがちです。

できるだけ自力で排泄しやすいよう環境を整えたり、 衣料も脱着しやすいものを選びましょう。ベッドサイドに尿器(便器)を置いたり、ポータブルトイレを利用するという方法もあります。 出きるだけトイレ誘導を行って、自分の力で排泄ができるよう、その時々の状態や気持ちに合わせた方法を考えてください。 

紙おむつには、下着感覚で自分で上げ下げできるパンツ型紙おむつや、下着と一緒に使える軽度失禁用パッドもあります。 できるだけ心理的抵抗感の少ないものから使用してみてください。


紙おむつかぶれを防ぐ為に
おむつかぶれの原因は単一ではなく、健康状態、季節的要因、紙おむつの交換頻度などさまざまな要素が関与しています。 

予防には、おむつがあたっている部位のお手入れと、健康保持に留意することが大切です。おむつに関連した要素については次のようなものがあります。
■肌をぬれたままにしておかないこと。

おむつは表面のぬれにくいものを使用し、排尿後はできるだけ早く取り替えてあげましょう。 おむつ内部の湿気を外に逃がす、通気性のある紙おむつの使用も効果的です。 
■おむつは、表面が滑らかでやわらかいものを使うこと。

布おむつも軟らかい素材を使っていますが、使用と洗濯を繰り返しますと繊維表面が変化し、 ぬれてふやけた皮膚表面にごく小さな傷をつくり、おむつかぶれになりやすい状態を生じることがあるといわれています。
■排尿、排便後は、できるだけすぐにおむつを取り替えてあげましょう。

またその時、肌を清潔にすることが大切です。 1日に1回はお湯を使っての陰部を洗う陰部洗浄を行なうとよいでしょう。やわらかいガーゼなどをぬるま湯で軽く絞り、 尿路感染を防ぐために腹側から尻側に向かって拭いてください


紙おむつの漏れについて
紙おむつで漏れが生じる時としてはいくつかの場合が考えられます。

@紙おむつのあて方に工夫が必要な場合。使用サイズが適当でない場合

A多量の水分の摂取、寒い季節、利尿剤などの薬剤の投与等での尿量増加の場合

B長時間の使用により、吸収許容量を超えたり、紙おむつがずれてきた場合

紙おむつを使用する際は、テープ型紙おむつの漏れ防止の立体ギャザーを覆ってしまうことのないようご注意ください。

また、足回り・股部分からの漏れの場合、足回りギャザーを外側に正しく出ているか、体に沿うようにあたっているかを確認してください。

尿取りパッドを併用する場合にも、テープ型やパンツ型の漏れ防止立体ギャザーをつぶさないように、内側におさめて使用してください。

在宅での介護の場合のように、介護者の都合で長時間交換できない場合や、特に尿量の多い人の使用を想定した夜用や長時間用というパッドがあります。

これらの商品は、複数回数の排尿に対応した商品で吸収量・寸法ともに通常のパッドに比べて大きく、漏れに対応して使えるます。

 

               
   
 

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